『kintone Webhook & Microsoft Power Automateを使ってSlackに投稿する』 で、kintoneの画面上から操作して、他サービスに連携するTips を紹介しました。
今回は2017年6月に新しく搭載される予定の、REST API による操作でもWebhookが動作する仕組みを紹介します。
<対応API> 2017年6月(予定)時点
- レコードの登録(1件)
- レコードの更新(1件)
- 1つのレコードのステータスを更新する
- レコードコメントの投稿
※レコードの一括登録と一括更新は乞うご期待
準備
- Chromeブラウザ
- REST APIを実行できるツールを用意する
ここでは、Chromeの拡張機能「Restlet Client - DHC」 で説明します。 - 『kintone Webhook & Microsoft Power Automateを使ってSlackに投稿する』 をまず試してみる
kintone画面上からのWebhook連携が前提となります。
Restlet Client - DHC
こちらのツールは、REST APIを実行するためのクライアントです。本格的な開発者はcURL(カール)を使うことが多いですが、Chromeブラウザの拡張機能であり、手軽に使えるのでとても便利です。
Restlet Client - DHCの追加
DHCのページにアクセスして「CHROMEに追加」をクリックし、拡張機能を追加するとChromeの右上にDHCボタンが追加されているのでクリックします。
Restlet Client - DHCでPOST
URL、ヘッダー認証はご利用中のkintone環境をお使いください。
- URL: https://{subdomain}.cybozu.com/k/v1/record.json
- METHOD: POST
- HEADERS:
- Content-Type:application/json
- X-Cybozu-API-Token:(アプリごとに発行できるトークン)
※X-Cybozu-Authorization:(ログイン名:パスワードをBase64でエンコードしたもの)でも可能 - BODY
※ "record" 配下はフィールドコードを利用しています。
※ リクエストボディの記述方法は、レコードの登録(1件)をご確認ください。
{ "app": 15593, "record": { "受付番号": { "value": "AA101" }, "Title": { "value": "緊急 工具手配" }, "内容": { "value": "機器の設置で工具が\n必要になりました。" }, "作業期限": { "value": "2017-05-31" } } }
kintoneの画面
REST API によるレコード登録後の画面
Slackへの通知
『kintone Webhook & Microsoft Power Automateを使ってSlackに投稿する』 で紹介しましたSlackへの通知画面
REST APIを使ってデータを登録することで、kintoneの画面を介さずに他サービスから連携することができるようになりました。
このTipsは、2017年5月版 kintoneで確認したものになります。
こんばんわ、お世話になります。
上記のRestlet Client DHCを使い、Kintoneのレコードの登録を試みたところ
リクエスト
{
"app" : "a123",
"record":{
"文字列__1行_":{
"value" : "111"
}
}
}
レスポンス
渡邊さま
お世話になります。
正しいアプリIDはURLで確認可能ですので、以下の例のように確認できたアプリIDを数値でご指定ください。
https://{subdomain}.cybozu.com/k/1/
//この場合、1 がアプリIDになる
よろしくお願いいたします。
お世話になります。
レコードが更新された際にwebhookが送る更新データには、更新されていないフィールの値も含まれているでしょうか。
更新されたフィールドの値のみ送信されるでしょうか。
宜しくお願い致します。
okka 様
お世話になっております。cybozu developer network運営事務局です。
レコード更新(編集)時のWebhookでは、更新されていないフィールドも含めすべてのフィールドデータが送信されます。
ただし、Webhook動作時の操作ユーザーに閲覧権限のないフィールドのデータは含まれません。
以上、よろしくお願いいたします。