(著者:サイボウズ 竹内 能彦)
はじめに
今回は MESH の動きタグを使ってドアの開閉を kintone のスペースとアプリに投稿します。
MESH とは小さなブロック形状の電子タグで、動き、ライト、ボタン、明るさなどのセンサー機能を持っています。
アイコンを繋げるだけでLEDを点灯させたり、音を鳴らしたりできるんですよ。詳細はこちらから確認してください。
MESH連携の背景
サイボウズの大阪オフィスは梅田阪急ビルオフィスタワーの35階にあります。
サイボウズ大阪オフィスのHPによると、JR大阪駅、阪急梅田駅、阪神梅田駅、地下鉄御堂筋線梅田駅から徒歩5分以内という好立地で、景観も素晴らしいです。
そんな大阪オフィスなのですが、休みの日にカップルや家族で訪れる社員が多く、鉢合わせ問題が発生していました。
そこで MESH を使って、鉢合わせないような仕組みを考えてみました。
概要
ドアが開閉したら MESH から kintone に通知を送ります。
これで誰かが大阪オフィスにいることが分かります。「誰がいるのかはわからない」というゆるさが大事だったりします。
※注意事項
- MESH の近くにスマホがないと動作しません。
- ドアが開いたのか、閉じたのかは今回のサンプルではわかりません。
そのため、何回も開閉するとそこに人がいるのかどうかわからなくなります。
厳密に管理したい場合はボタンタグを2つ設置したり、明るさタグを利用する必要があります。
結果
こんな感じで動きタグの MESH をドアに貼り付けます。(ドアの右上にある青いタグが MESH です)
今回は2つのサンプルを作りました。
- ドアが開閉されると kintone のアプリに登録
- ドアが開閉されると kintone のスペースに通知
kintone の設定(アプリに投稿する場合)
kintone アプリの作成
下記のフィールドをフォームに設置します。
フィールド名 | フィールドタイプ | フィールドコード |
ドア開閉日時 | 作成日時 | 作成日時 |
どのドア? | 文字列(1行) | doorName |
APIトークンの生成
レコード追加権限のあるAPIトークンを生成します。
アプリIDとAPIトークンは MESH の設定で利用するのでメモしましょう。
アプリIDはURLから確認できます。
投稿したいアプリを開きます。そのURLが「https://xxxxx.cybozu.com/k/674/」の場合、「674」がアプリIDになります。
kintone の設定(スペースに投稿する場合)
スペースを作成し、スレッドを作成します。
スペースIDとスレッドIDは MESH の設定で利用するのでメモしましょう。
スペースIDとスレッドIDはURLから確認できます。
投稿したいスレッドを開きます。そのURLが「https://xxxxx.cybozu.com/k/#/space/9/thread/24」の場合、「9」がスペースID、「24」がスレッドIDになります。
MESHの設定
SDKのアカウント登録
こちらからアカウントを登録します。
SDKにインポート
SDKにログインし、「Create New Tag」をクリックします。
「Import」をクリックします。
アプリに投稿したい場合は下記のpostToApp.jsonを、スペースに投稿したい場合はpostToSpace.jsonをインポート(jsonファイルの内容をコピペ)します。
今回は「スペースへの投稿」と「アプリへの投稿」を2つのタグに分けていますが、1つのタグにまとめることも可能です。詳細はこちらのドキュメントを参考にしてください。
インポート後、kintone の設定でメモした内容を参考にPropertyのDefault Valueを書き換えます。
return構文など MESH 独特の記述についてはこちらのドキュメントを参考にしてください。
- postToApp.json
- postToSpace.json
アプリケーションの設定
スマートフォンに MESHアプリをインストールし、MESH のタグと接続します。
SDKにログインします。
右下のカスタムの追加をタップし、先ほどインポートした2つのカスタムタグを追加します。
MESH タグとカスタムタグをドラッグ&ドロップで配置し、コネクタもドラッグ&ドロップで接続します。
MESHのタグをタップして、感度と感覚を設定します。
今回はドアの開閉を取得したいので以下の通り設定しました。
おわりに
これで休日夜景を楽しんでいるときにアタフタすることが減りそうです。
MESH はいろんなセンサーがあるのでいろんな使い方ができます。いろんなサンプル(レシピ)はこちら!
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