(著者:アールスリーインスティテュート 池上 緑)
はじめに
本Tipsでは弊社が提供するkintoneによるアプリ開発をより便利にするためのサービスgusukuの基本的な機能についてご紹介します。gusuku Tipsシリーズの2本目になります。1本目のTipsはこちらです。
そもそもgusukuとはどのようなサービスか
gusukuとは、弊社アールスリーが提供するkintoneによるアプリ開発をサポートするサービスです。
(基本機能編*前編と同じ動画です)
大きくわけて以下のような機能があります。
- 基本機能
- バージョン管理+アプリ配布機能
- 添付ファイル保存プラグイン(kintoneプラグイン)
- オプション機能
- Excel帳票プラグイン(kintoneプラグイン)
- バックアップ・リストア機能
主な利用シーン
kintoneでアプリを開発している時、以下のような状況になることはありませんか?
- 間違ってフィールド削除して中のデータが消えちゃった!
- アプリの変更する時に、テストアプリで変更して、本番アプリでも同じ変更をするの面倒だな・・・
- JavaScriptでカスタマイズをしたいが、フィールドコードは何だっけ?
アプリの開発中に不便な点が出てくるケースがあると思います。
kintoneだけだとちょっとひと手間がかかったり、実現が難しかったりするものを、画面上の操作で簡単に出来るようにしたkintoneアプリ開発のお助けサービス!それがgusukuです。
今回は基本機能の後編となる、異なる環境へのアプリの配布機能についてご紹介します。
gusukuのはじめ方〜アカウント作成
kintoneアプリ開発でハッピーに!gusukuのご紹介《基本機能編*前編》をご覧ください。
gusukuでkintoneアプリを配布する
gusukuで複数の環境を管理する
環境の追加
前回、プロジェクトの配下に環境を作成したと思います。
この環境はひとつのみではなく、複数個作成することが可能です。
例えば・・・
- アプリ開発担当者だけが閲覧出来るkintone上の開発スペースがある
- このスペースの中でkintoneアプリを開発しており、動作確認・検証はそのアプリで行う
- ユーザーが普段利用するのは本番スペース
- ユーザーが閲覧出来るのはこのスペースのみ
- 開発スペース内でアプリの検証が終われば、検証が終わった部分のみ本番スペースのアプリに反映
上記のような使い方をしている場合、kintone上では環境がわかれていると思います。
このわかれた環境を、gusukuを利用することでひとつの画面で一元管理することが可能です。
プロジェクト内の環境追加画面で「前の環境」を選択して追加することで、その環境の後に今回の環境が並びます。
また、URLを設定して追加するので、物理的にkintoneの契約がわかれている(サブドメインが別)場合でも、同じプロジェクト配下に登録することが出来ます。
ひとつの画面で管理ができるのは便利ですね。
(補足)BASIC認証が有効な環境もサポート
BASIC認証が設定された環境にも対応しています。
(※セキュアアクセスには現時点では未対応です)
アプリの配布
ではテスト用の環境にあるアプリを、本番環境に移してみましょう。
gusukuではこの操作を「アプリの配布(デプロイ)作業」と呼びます。
アプリの登録方法についてはkintoneアプリ開発でハッピーに!gusukuのご紹介《基本機能編*前編》でご紹介しました。
kintoneアプリで変更を加えた箇所をgusukuに取り込むには、「アプリの取り込み」を行うことで取り込みが出来ます。
配布の時には、配布元のアプリが登録されている環境から作業を行います。
(この図ではステージング環境に登録されたアプリを本番環境に配布しています)
「即時運用開始する」にチェックを入れなかった場合、kintoneアプリのステータスが「運用開始前」の状態となり、アプリがスペース上に表示されません。
アプリ取り込み時同様、作業ログを残しましょう。
配布するアプリにアクセス権を設定してある場合は、「アクセス権の配布を試みる」にチェックが必要です。
実行すると、本番環境のスペースにkintoneアプリが新しく出来ました。
(補足)アプリは双方向で配布が可能
今回実例として挙げたのは、テスト用の環境にあるアプリをアプリの存在していない本番環境に配布するパターンでした。
すでに配布先にアプリが存在している場合でも、同じ操作方法で差分のみを反映することが可能です。
また、並べた環境順にしか配布ができないわけではなく、同じプロジェクトに登録された環境であれば、どの環境にでも配布出来ます。
例えば本番環境にあるアプリを、テストのために開発環境に配布(コピー)したりも出来るわけですね。
アプリの配布における注意点
今回はgusukuを利用したkintoneアプリの配布方法についてご紹介しました。
ただ、ここで注意しなければならない点があります。
アプリの配布では中のデータまでは配布出来ない
アプリの配布で配布が出来るのは、kintoneアプリ本体のみです(組み込んだJavaScriptやCSSの配布は可能)。
中のデータも一緒に配布したい場合は、gusukuのオプション『バックアップ/リストア機能』も併用する必要があります。
※バックアップ/リストア機能はまた後日Tipsでご紹介します。
基本機能+α
kintoneアプリの設計情報のダウンロード
gusukuでは、取り込んだkintoneアプリの設計情報をExcelファイルでダウンロードすることも可能です。
gusukuからアプリの詳細画面を開いて、「設計情報Download」をクリックすると、現在取り込まれている最新のバージョンの設計情報がExcelでダウンロード出来ます。
フィールドコードやフィールド名、サブテーブル名などがわかるので、計算フィールドで計算させたり、JavaScriptを利用したカスタマイズを行う時には、kintoneアプリの設定画面でフィールドコードを確認しなくても、このExcelを見ながら実装することが出来ます。
いかがでしたか?
基本機能だけでもkintoneアプリ管理がかなり便利になることがおわかりいただけたかと思います!
次回は、無料で利用可能な添付ファイル保存プラグインをご紹介します。
お問い合わせ先
gusukuに関するお問い合わせはこちらよりお願いします。
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