2019年12月08日の定期メンテナンスの、cybozu.com 共通および kintone API の更新に関する情報をお知らせします。
お知らせの内容に追加、変更等ありましたら、こちらのコメントにて変更箇所を追記します。
また、APIドキュメントには仕様を順次公開していきます。
cybozu.com 共通
仕様変更
- セキュアアクセスを設定した環境で、パスワード認証による REST API を実行する場合、クライアント証明書に紐づくユーザーと異なるユーザーの認証情報(Administratorなど)を使って実行できる
- 対象 API
- 内容:
セキュアアクセス設定環境にログインしたユーザーが、JavaScript カスタマイズで cybozu.com が提供するREST API を実行する場合、
ログインユーザー(クライアント証明書に紐づくユーザー)と異なるユーザーの認証情報で、パスワード認証での API 実行ができます。
利用するには、「.com 共通管理」画面の「システム管理」の[ログイン] より、「証明書のユーザーとパスワード認証のユーザーが異なるアクセスを許可する」を有効にしてください。
kintone JavaScript API
仕様変更
ルックアップの「ほかのフィールドのコピー」で、複数選択フィールドおよびチェックボックスフィールドを指定できるようになります。これに伴い、以下の仕様が変更されます。
- 対象 API でルックアップの自動取得またはクリアを行ったとき、「他のフィールドのコピー」に指定された複数選択フィールドおよびチェックボックスフィールドの値を自動取得またはクリアできる
- 対象 API
- ルックアップの自動取得ができるイベント
- ルックアップのコピー先のフィールドの値を空にすることができるイベント
- レコードに値をセットする kintone.app.record.set() kintone.mobile.app.record.set()
- 内容:
対象 API でルックアップの自動取得またはルックアップのコピー先のフィールドの値を空にする処理を行ったとき、「他のフィールドのコピー」に指定された複数選択フィールドおよびチェックボックスフィールドの値を自動取得またはクリアします
- 対象 API
不具合修正
- PC版で、特定の条件下において値の変更イベントが発火するとき、ブラウザの開発者ツールのコンソールにエラーが表示され、正常に処理が行えない場合がある現象を解消
- 対象 API
- レコード追加画面のフィールド値変更時イベント app.record.create.change.<フィールドコード>
- レコード編集画面のフィールド値変更時イベント app.record.edit.change.<フィールドコード>
- 修正内容:
PC版で、次のすべての条件にあてはまるアプリにおいて、値の変更イベントが発火したとき- 条件
- ルックアップの「ほかのフィールドのコピー」に指定したフィールドに対し、値の変更イベントを設定している
- そのイベントで、テーブルの行数を減らす(空にするを含む)処理を行っている
- 修正前:ブラウザの開発者ツールのコンソールにエラーメッセージが表示され、「行を減らす処理を行うテーブル」よりも下に配置されている「ほかのフィールドのコピー」に指定したフィールドに値がコピーされない
- 修正後:ブラウザの開発者ツールのコンソールにエラーメッセージが表示されず、正常に処理が行われる
- 条件
- 対象 API
- スマートフォン版のアプリアクションでレコードを追加したとき、追加先のアプリの「フィールドの表示/非表示」API および「グループフィールドの開閉」API が実行されないことがある現象を解消
- 対象 API
- レコード追加画面のフィールド値変更時イベント mobile.app.record.create.change.<フィールドコード>
- フィールドの表示/非表示 kintone.mobile.app.record.setFieldShown()
- グループフィールドの開閉 kintone.mobile.app.record.setGroupFieldOpen()
- 修正内容:
スマートフォン版のアプリアクションでレコードを追加したとき、レコード追加先のレコード追加画面のフィールド値変更時イベントで
- 修正前:フィールドの表示/非表示 API およびグループフィールドの開閉 API が実行されない
- 修正後:フィールドの表示/非表示 API およびグループフィールドの開閉 API が実行される
- 対象 API
kintone REST API
仕様変更
ルックアップの「ほかのフィールドのコピー」で、複数選択フィールドおよびチェックボックスフィールドを指定できるようになります。これに伴い、以下の仕様が変更されます。
- ルックアップフィールドを登録または更新したとき、「他のフィールドのコピー」に指定された複数選択フィールドおよびチェックボックスフィールドの値を自動取得またはクリアできる
- フォームの設定 API におけるルックアップフィールドのプロパティに、「その他のフィールドのコピー」に指定した複数選択フィールドおよびチェックボックスフィールドの設定が含まれるようになる
- 対象API
- フォームのフィールドの一覧を取得する /k/v1/app/form/fields.json /k/v1/preview/app/form/fields.json
- フィールドを追加する・フォームの設定を変更する /k/v1/preview/app/form/fields.json
- 内容:
- フォームのフィールドの一覧を取得する を使って、ルックアップの「他のフィールドのコピー」の設定を表す配列※から、複数選択フィールドおよびチェックボックスフィールドに関する設定を取得できます。
- フィールドを追加する・フォームの設定を変更する を使って、ルックアップの「他のフィールドのコピー」の設定を表す配列※に、複数選択フィールドおよびチェックボックスフィールドに関する設定を指定できます。
- フォームのフィールドの一覧を取得する を使って、ルックアップの「他のフィールドのコピー」の設定を表す配列※から、複数選択フィールドおよびチェックボックスフィールドに関する設定を取得できます。
- 対象API
- 「文字列(1行)」「リンク」フィールドに対する絞り込み設定で、in 演算子(次のいずれかと等しい)を使用できる
- 対象 API
- カーソルの作成 /k/v1/records/cursor.json
- レコードのアクセス権の変更 /k/v1/record/acl.json /k/v1/preview/record/acl.json
- フィールドを追加する /k/v1/preview/app/form/fields.json
- フィールドの設定を変更する /k/v1/preview/app/form/fields.json
- 一覧の設定の変更 /k/v1/preview/app/views.json
- アプリのプロセス管理の設定の変更 /k/v1/preview/app/status.json
- 内容:
「文字列(1行)」「リンク」に対する絞り込み設定で、in 演算子(次のいずれかと等しい)を使用できます。
ただし、サブテーブルまたは関連レコード一覧にある、「文字列(1行)」「リンク」フィールドには使用できません。
- 対象 API
- 複数のAPI トークンを利用して、複数アプリにまたがるレコードの取得・作成・更新ができる
不具合修正
- テーブルを含むレコードを更新するとき、テーブル内のフィールドの値を更新していなくても、変更履歴にテーブルに関する内容が含まれることがある現象を解消
- 対象 API
- レコードの更新 /k/v1/record.json、/k/v1/records.json
- 修正内容:
以下の条件にすべてあてはまる処理を行ったとき
- 条件
- テーブルを含むレコードを更新するが、テーブル内のフィールドの値は更新しない
- リクエストパラメータのレコード情報オブジェクトに、テーブルの行 id を指定していない
- 修正前:変更履歴に、テーブルに関する内容(テーブルのすべての行を削除し行を追加したような内容)が含まれる
- 修正後:変更履歴は、変更したフィールドの変更内容のみ
- 条件
- 対象 API
「複数のAPI トークンを利用して、複数アプリにまたがるレコードの取得・作成・更新ができる」
の記述の仕方や設定例などの情報はどこを見ればわかりますか?
お手数ですがお願い致します。
堀越 曉 様
ご質問ありがとうございます。cybozu developer network 運営局です
只今、複数APIトークンを紹介するTipsを準備しており、12/2の週に公開する予定です。
また、次のページにも複数APIトークンを使った場合の指定方法も紹介されていますので、
こちらも合わせてご参考いただければと思います。
https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2019-12.html
cybozu developer network 運営局様
ご回答ありがとうございます。助かりました。
Tipsについてもお待ちしております。
2019年12月定期メンテナンスにおける追加の更新情報をお知らせいたします。
■ cybozu.com 共通
□ セキュアアクセスを設定した環境で、パスワード認証による REST API を実行する場合、クライアント証明書に紐づくユーザーと異なるユーザーの認証情報(Administratorなど)を使って実行できる
・対象 API
- kintone REST API
- Garoon REST API
- User API
・内容:
セキュアアクセス設定環境にログインしたユーザーが、JavaScript カスタマイズで cybozu.com が提供するREST API を実行する場合、
ログインユーザー(クライアント証明書に紐づくユーザー)と異なるユーザーの認証情報で、パスワード認証での API 実行ができます。
利用するには、「.com 共通管理」画面の「システム管理」の[ログイン] より、「証明書のユーザーとパスワード認証のユーザーが異なるアクセスを許可する」を有効にしてください。
よろしくお願いいたします。
2019年12月17日にメンテナンスを行い、2019年12月定期メンテナンス後より発生する不具合を解消しました。
■ kintone REST API の不具合修正
□ API トークンでカーソルからレコードを取得したとき、レコードを取得できない場合がある現象を解消
・対象 API
カーソルからレコードを取得 [GET] /k/v1/records/cursor.json
・修正内容
・条件:次のすべての条件を満たすアプリに対し、カーソルを使ってレコードを取得したとき
- レコード取得対象のアプリに、「Administrator」ユーザーに対する レコードの閲覧権限がない
- API トークン認証を使って、カーソルからレコードを取得 API を実行する
・修正前:空の配列が返却され、レコードを取得できない
・修正後:レコードを取得できる